ひとみと真希の新婚性活






ここは都心から少しばかり離れた閑静な住宅街。
夜ともなると煌々と明かりが漏れる家々とは対照的に、
街灯のない通りは不気味なほど真っ暗な闇に覆われている。
普段ならば人っ子ひとり見当たらない静まり返ったその通りに、
今日は急ぐような足音がひとつ、辺りに響いていた。

「うぅ〜。怖いよ〜グスッ」

片手にコンビニの袋を持ち、白い息を吐きながら真希は呟いた。
真っ白いコートに真っ白いマフラー。足もとは買ってもらったばかりのお気に入りのブーツ。
家路へと急ぐ真希のコートが揺れるたびに、スカートとブーツの間から見える白い膝が覗く。
誰もいない闇夜の中で、真希の存在だけがぽっかりと浮いていた。

「グスン…寒いよ〜怖いよ〜えーん」

声を出していなければ恐怖に負けてしまいそうになるのか、
真希は歩きながら闇の中に涙交じりの言葉を吐いていた。

「帰ったらすぐにゆで卵を作って、オムライスを作って…
 あ、そうだエプロンに着替えるから部屋をあったかくしておかなきゃ」

ふいに、真希の後ろからもうひとつの足音がした。
怪訝に思いながら立ち止まった真希の耳にコツコツという音が飛び込んでくる。
コンビニの袋を持った手が震え、目に涙が浮かんだ。
コツコツと自分を追ってくるように聞こえるその足音に真希は恐怖した。
怯えながらも鼻をすすり、涙目をぐいっと袖でふき、真希は歩くスピードを速めた。

(ふぇ〜ん…だ、誰なの?怖いよ〜助けて〜)

泣きそう、というかすでに泣いている真希の後ろを足音が追う。
コツコツコツコツと響くその足音に真希は耳を塞ぎたい気分でいた。
再び流れてきた涙を拭くことも忘れて小走りに路地を駆ける。

(グスッ…ひっく、ひっく。襲われちゃうよ〜。こ、殺されちゃったりしたらどうしよう…)
(ヤダヤダそんなの絶対イヤー。た、助けてぇ〜。ふぇ〜ん)

嫌な想像が頭をよぎり真希はたまらずダッシュした。
すると後ろの足音も同時に大きな音をさせて真希を追ってくる。
追いかけられていることに気づいた真希はさらに走る。
ハァハァと息を切らせ、闇の中を縫うように逃げた。

「ちょ、ちょっと…オーイ」

か細い声が聞こえて真希はパニックに陥りかけた。
もはやその言葉の意味を理解する余裕などない。
とにかく逃げなければ、家に帰らなければと、それだけが真希の思考を占めていた。

「ま、待って…」

あともう少し、次の角を曲がれば楽しい我が家が待っているというところで
何者かに肩を掴まれ真希は叫び声をあげた。

「キャー助けてー!よしこー!!」
「真希ちゃん、あたしだって。あたし」
「キャー!キャー!イヤー!よしこよしこよしこ…うぇーん」

泣きながらその場にしゃがみ込んだ真希は目を閉じたままぶんぶんと首を振って
ひたすら「よしこよしこ」と叫んでいる。

「真希ちゃーん。オーイ…」

そんな真希の様子を呆れたように上から見つめ、ひとみはしばし途方に暮れた。

(うわー…完全にパニック起こしてるよ。どうしよう)

「えーんえーん。よしこ助けて〜」
「だからよしこはここにいるって…」
「ひっく、ひっく。よしこはここにいる……って、ええ?!」

弾かれたように顔をあげた真希はひとみの姿を見とめて瞬時に飛びついた。

「おおっと」

抱きつく真希をしっかりと受け止めて、ひとみは真希の髪を撫でた。

「ごめんごめん。驚かしちゃったね」
「うぇーん。よしこのばかばかばかばかばかばかぁ。
 怖かったんだから〜。お、襲われちゃうと思ったんだから〜。ぐすん」

泣きながら真希はひとみの背中に両手をまわし、しっかりと抱きしめた。
胸に顔を埋めてその暖かさに安堵する。

「真希ちゃん本当にごめんね。あーあこんなに泣いちゃって」

抱きしめ返しながら真希に顔を上げさせ、ひとみはその真っ赤になった目や鼻を見つめた。
そしていつものように唇を寄せて涙の跡を拭った。

「しょっぺー」
「よしこのばかぁ…」

柔らかい唇の気持ちよさに真希はうっとりとした表情を浮かべた。
「ばかばか」と連呼しつつもひとみのされるがままになっている。
涙の跡を残らず拭ったひとみは、そのまま真希の唇を塞いだ。

「ほら、しょっぱいでしょ?」
「うん…しょっぱい」

自分を覗き込む瞳を見つめながら真希は自ら唇を寄せた。
闇の中で二人が体を寄せ合うその場所だけ、白い空間がぽっかりと浮かび
もぞもぞと妙な動きを見せていた。

「はぁんっ。よしこ…イヤ…」
「ん、真希ちゃんイヤなの?」
「ううん…イヤ、じゃないよ…」

お互いをしっかりと抱きしめたまま二人はキスを繰り返した。
ひとみの激しい舌遣いに時折苦しそうに酸素を求める真希。
それに気づいたひとみが唇を離すと真希は途端に切なそうな表情をする。

「よしこ、もっと欲しいよ…」
「真希ちゃん…」

白い息を吐きながら二人はお互いを一瞥し、そしてまたキスをした。
見つめあうのももどかしいといった具合に激しく求め合う。
閑静な住宅街の一角に、ちゅぱちゅぱという音だけが惜しげもなく響きわたる。

「ふう」

求めるだけ求めて満足したのか二人はあらためて顔を見合わせた。

「今さらだけど…真希ちゃんこんな時間にこんなとこ歩いちゃ危ないじゃん。
 こんなにかわいいコが一人でいたら、襲ってくださいって言ってるようなもんだよ!」
「えーん。ごめんなさい……でも、でもね、だって、だってね、卵買い忘れちゃったんだもん。
 ごとーね、今日ね、よしこにオムライス作ってあげたかったの………ぐすん」
「ウォー!真希ちゃんかわいすぎるよー!!」

また泣きそうになる真希の唇をひとみは思いっきり吸った。

「ふぅ。今日オムライスなの?」
「うん。そうだよ。よしこの好きなオムライス。愛情たっぷり込めて作るからね」

お返しとばかりに真希もひとみにちゅっとする。

「ワーイ。真希ちゃんのオムライスおいっすぃからな〜。楽しみ〜」

ひとみが真希にちゅぅぅと少し長めに唇をおしつける。

「帰ったらすぐに作ってあげるね。ゆで卵も作るね」

真希がひとみの唇をはむっと食べるように挟む。

「やったね。ゆで卵つきだ!もうお腹ぺこぺこだよ」

ひとみが真希の唇をぺロっと舐める。

「そんなにお腹ぺこぺこなの〜?オムライスとゆで卵で足りるかな〜?」

真希がひとみの(以下略)

「ん〜足りないかもなぁ。真希ちゃんを食べてもいい?」
「えっ……………いい、よ」

真っ赤になった真希の顔にひとみがキスのシャワーを浴びせかけた。

「真希ちゃんかわいい。今すぐ食べちゃいたいよ〜」
「よしこダメだよ。家まで我慢してね」
「早く帰ろう。ダッシュで帰ろう」

ようやく体を離した二人は手をつないで家へと歩き出した。

「ね、真希ちゃん」
「なに〜?」
「今日もあれやってくれるよね?」
「う、うん。すごく恥ずかしいけどでも………
 ごとーはよしこの奥さんだから、よしこが喜ぶなら…………今日もするよ?」
「ワーイ!やったぁー!!奥さん大好きー!!」
「そんなに嬉しいの?」
「うん。めっちゃ嬉しい」
「そっかぁ。よしこが嬉しいとごとーも嬉しい!」

ひとみのぷくぷくした頬にひとつキスを落として真希はニッコリと笑った。





「よしこ美味しい?」
「おいっすぃー!!真希ちゃん最高!!」

真希の作ったオムライスとゆで卵を口いっぱいに頬張りながら、
ひとみは右手に持ったスプーンを高々と掲げた。
その様子を嬉しそうに見つめる真希。
なぜか両手を後ろに回し、モジモジとひとみの横に立ったままでいる。

「真希ちゃん座らないの〜?」
「え……だ、だって」
「もう慣れたかなって思ったんだけどその反応も初々しくてかわいいよほ」
「ばか。こ、こんな格好慣れるわけがないもん。………ごとーはエッチな子じゃないもん」

オムライスの最後の一口を食べてスプーンをペロリと舐めると
ひとみは顔を真っ赤にして俯く真希をニヤニヤした顔で下から覗き込んだ。
そして真希の身につけているピンクのエプロンの裾をつまみ、これまたペロリとめくった。

「よ、よしこ……」
「へへー。かわいい膝小僧が見えるねー」

真希は見られていることの恥ずかしさからか思わず後ずさりをする。

「ダメダメ。逃がさないよーん。オムライスの次は真希ちゃんなんだから」
「やぁんっ。よしこダメ…………ごとー恥ずかしいよ………」

ひとみの手が真希の腰に巻きつきそのまま下にスライドした。
真希のすべすべしたお尻をひとみの両手が余すところなく撫でまわす。
そう、真希は裸だった。
洋服はおろか下着の類も身に着けてはおらず、真希の体を覆う唯一の布地は
ひとみに買ってもらったエプロンのみだった。

「真希ちゃんのかわいいお尻が見たいなー」
「えぇぇ……う、うん。それじゃちょっとだけだよ?」
「ちょっとだけ?」
「う、うん。ちょっとだけ。一瞬だからね?」

そう言うや否や真希はひとみの手の中からすり抜けその場でくるっと回った。

「はいっ。終わりっ」
「えー。全然見えなかったよほ……真希ちゃん今度はゆっくり回ってみて?」

イスに座ったままのひとみが小首を傾げて上目遣いに真希を見る。
その姿があまりに可愛くて真希はついついひとみの言いなりになってしまう。

(よしこかわいい…子犬さんみたいで抱きしめたくなっちゃうよ……あ、犬飼いたいなぁ)

「じゃあもう一回だけね?」
「ゆっくりお願いね」

キラキラした瞳に見つめられながら、真希は羞恥心を抑えつつゆっくりと後ろを向いた。
そのまま前に向き直ろうとしたところで真希の動きが止まる。
正確に言うと真希の意志とは無関係に止められた。

「真希ちゃんすっごくかわいいよ……」
「あんっ……………」

突然腰をガッチリと掴まれてバランスを崩した真希は前のめりになり、
自然とひとみにお尻を突き出すような格好になった。
目の前にあったソファの背もたれに両手を乗せてなんとか上体を起こすも、
ひとみに腰を掴まれたままの真希は身動きが取れない。

(ふぇーん。めちゃめちゃ恥ずかしいよ〜。ごとーのお尻が……よしこに丸見えだよ〜……)

ふいにぬめっとした感触がして真希は体を震わせた。

(な、なに?!この感触は………あぁぁぁん……)

ぴちゃぴちゃという音が真希の耳に届く前に
真希は自分がどういう状況に置かれているのか理解していた。
何度舐められてもその刺激的すぎる快感に慣れるということはない。
真希は自分がとんでもなくいやらしい態勢で責められているのに気づき、
また頬を染めて手を置いているソファをぐっと握り締めた。
そんな真希の紅潮の原因が羞恥だけではないことを
ひとみはもちろんよくわかっていて責め続ける。
舌を滑らかに動かして、真希の弱いポイントを遠慮なく突いている。

「真希ちゃんおいしいよほ……真希ちゃんのお尻がかわいすぎてよしこ堪らないよほ」

ピチャピチャという音とひとみの囁くような声が真希の興奮を高める。
知らず知らずのうちに膝を開き、顔をソファにくっつけて、
お尻をより突き出すような格好をしていた自分に気づいて真希は首を振った。

「やぁぁんっ…ふぅんっ………」

思考とは裏腹に自然と漏れてしまう自分の喘ぎ声に真希はハッとする。

「いいよ……真希ちゃん、もっとエッチな声出して……」
「はぁぁぁあん……ん、ひゃん……」

(ごとーは……エ、エッチな子じゃないもん……あぁん…もうだめだよ〜………)

じゅるじゅるっと真希の液をたっぷりとすすり、舌を離すと
ひとみはさっきまで舐めまわしていたそこにそっと指を這わした。
途端に真希の背中がビクっと反応して仰け反った。
相変わらずひとみに腰を掴まれているため逃れることができない。
襲ってくる快感を受け止めるのに必死な真希はソファに顔をこすりつけ、
声が漏れないように我慢していた。

「真希ちゃん、我慢しないで…ほら、こんなにぐちゅぐちゅだよ……」
「我慢……してない、もん……はぁんっ………」
「ウソだね。こんなにエッチな体のくせに…ほらっ」
「あぁぁぁぁーーーーっ!」

真希の中に指を入れたひとみは間髪入れずに掻きまわし、まとわりついてくる感触を楽しむ。
エプロンの前の部分はすっかり濡れきって、濃いピンク色に変化していた。

「ほらね、すっごくエッチだよ真希ちゃん……エプロンもぐじゅぐじゅだよ………」
「ち、ちがっ………はぁぁぁぁっ…」

(ちがうもん……ごとーはエッチな子じゃないもん………)

真希が快感の渦に巻き込まれないよう必死に耐えているのを見てひとみの興奮はさらに高まる。
腰を抱いていた手をほどき、真希の体が崩れないのを確認するとさっきから心持ち揺れて、
エプロンの隙間から見え隠れする真希の膨らみにそーっと手をのばした。

「ひゃあんっ………」

新たな快感に真希は再び仰け反った。
その拍子にひとみの指がさらに奥まで入り込み、真希は自然と自ら腰を動かしていた。
真希の腰のリズムに合わせてぐちゅぐちゅというイヤラシイ音がする。

(だめ……こんな……ああぁん…ごとーは……はぁんっ……エッチじゃ、ないもん……)

頭ではそう考えていても腰の動きは止まらない。
快感を求めて、ひとみの指を求めて、真希は意識が朦朧となりながらも自ら腰を振る。

「真希ちゃん…最高だよ……やっぱり真希ちゃんはエッチな子だね…」

ひとみはエプロン越しに胸を撫でていた手を止めると、
真希の脇からエプロンと素肌の間に手を滑り込ませた。
もうすっかり固くなっている真希の乳首をつまんでコリコリと動かす。

(あぁぁぁっ……そんな…そこは……はぁんっ……)

乳首は真希のウィークポイントだ。
ひとみはいつものように少し強めにつまみ、乳房全体を揉みしだく。
真希の中に入った指の動きは止めないまま両方の乳房を満遍なく揉み、
その柔らかな感触を堪能した。

「かわいいけどもう邪魔だから取っちゃおうね……」

真希の体からエプロンがサラリと滑り落ちた。

「真希ちゃんキレイだよ……エプロン姿もかわいいけど、こっちのがもっといい……」

真希の耳もとでそう囁いたひとみは、ソファに手をついている真希の体の下に潜り込み、
左手で乳房を揉みながら、真っ赤に熟れた乳首に吸いついた。
真希の中に入っていた指はいつのまにか数を増やしていた。

「くちゅくちゅ……ぴちゃぴちゃ…ふぅっ……真希ちゃん美味しいよほ……」
「あぁぁんっ…はあぁ〜…んっ……」
「真希ちゃんのココ、真っ赤に立っててまるでイチゴみたいだよほ……」
「ふぇ、ふぇ〜ん……よしこ……ごとー…もう、ダメ……」
「真希ちゃんの……ぺろぺろ…ぴちゃぴちゃ…真っ赤な、イチゴちゃん美味しいよほ……」
「んっんっー……ごとーの………いちごちゃん……?」
「そう……真希ちゃんのいちごちゃんで……よしこのお腹いっぱいだよほ………」
「あぁぁ……もう…だめ……ごとー…もう……」

(イクぅ!あぁぁぁんっっ!イッちゃうーーーーーーっ!!)

自分の中を暴れまわるひとみの指にあわせて腰をふり、乳首を吸われて
これでもかと乳房を揉みしだかれ、真希は最後に残っていた意識が吹っ飛んだ。
がっくりと倒れこむ真希を下で受け止めたひとみは、真希から抜いた指をぺろぺろと舐めていた。

「エッチな奥さんと結婚できて、よしこ幸せだよほ……」

そんなことをひとりで呟きながら、ひとみは真希の髪にキスを落とす。
ひとみの腕の中で真希はスヤスヤと気持ちよさそうに寝息を立てていた。





翌日。

「よしこー。朝ですよー」
「う、う〜ん……」
「早く起きないと会社に遅刻しちゃうよー」
「むにゃむにゃ……」
「ベーグルたまごサンドが待ってるよー」
「べーぎゅる?!たまごっ」
「おはよう、あなた。チュッ」

(あなたって初めて言っちゃった………いいかな?いいよね?ごとーはよしこの奥さんだもん)

「真希ちゃーん!!もっかい、もっかいチュッてして!して!奥さんからチュウして〜」
「だ、だめだもん。よしこがちゃんと起きなきゃしてあげないもんっ」
「あれ〜?さっきは『あなた』って呼んでくれたのに……よしこ悲しいな……」

(ふぇ、ふぇえ?よしこがこんなに悲しそうな顔するなんて………)

「よしこ…じゃなかった、あなた。ちゃんと起きて会社行ってね………チュッ」
「うぉぉぉーーーー!!よしこ今日も頑張ってお仕事行ってくるよ〜!」

飛び起きてベッドでしばらく飛び跳ねたひとみは思い出したように
「そうだそうだ」と言いながら真希の手を引いた。
クローゼットの前で立ち止まり、毎朝恒例となっているあることを始めた。

「さーて今夜はどれにしようかな〜エヘヘ」
「よしこー、そんなことしてたらベーグル食べる時間ないよー?」
「えぇぇっ!もうそんな時間?!うーん困ったぞ。えーとえーとじゃあこれっ」

ひとみはおもむろに目をつぶったかと思うと、クローゼットにずらーっと並んだ
色とりどりのエプロンの中に両手を突っ込み、わさわさとまさぐった。
そして選び出したのが………

「おぉ!イイ!!エロい!今夜が楽しみだね〜。顔洗ってこよう〜っと」
「よしこのほうがよっぽどエッチだもん………」

真希は渡された黒いレースのエプロンを握りしめながら、
ひとみの背中を呆れたように見つめ、そして頬をほんのりと赤く染めていた。










<了>


キリリクページへ




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送